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Dear JULIE・・・


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 ジュリー、あなたのロックンツアー、'80のステージ姿、

この所、色々拝見しています。と いっても残念ながら、

実物じゃなく写真ですけど。それでもとても嬉しいの。

今度の舞台衣装はバッチリ、シックで統一とか。本来

あなたの持つ、ダンディズムとエレガンスが、こちらの

目も楽しませてくれるって訳で、とても好評ね。

 ところでジュリー、あなたは『スタークオリティ』とか

『ボーン ツー ビー スター』って言葉ご存知でしょう?

つまり、生まれながらにして、スターとしての素質を

持っているってことね。あちらのスターで例をあげれば

アラン・ドロンとかロバート・レッドフォード。女優では、

オードリー・ヘップバーンとかエリザベス・テーラー。

デビューした当時からこう言われたものね。
 
ところであなた、ジュリーこと沢田研二さんは、タイガース

でデビューした頃から私、おばちゃまといたしましては、

あなたを将来の大物スターとしてマークしていたのよ。

つまりこの、スタークオリティという ごく少ない、貴重な

素質を見抜いていたので、今はハッピーで鼻高々ってわ

け。でも残念ながら、あなたご本人には、まだ一度もお目

もじしてないの。それでもいいと思っているわ。

 ショービジネスに生きている人は、あくまでショーを

している時が勝負。あなたは歌がうまいだけじゃなく、

その歌いぶりに独特の熱気があり、それが人をうっとり

魅了しちゃうのね。だから、ギンギラ衣装で電飾人間に

なったり、目の色をかえたりという奇抜さもたまにはいいけ

ど、もうそんな必要ないわ。と、思っていたときに、あなた

本来のシックに戻った。しかも、1950年代のハリウッド・

スターのダンディぶりなんて、そのクラシック調が、今や、

スーパー的なニューモードの目新しさを、生み出すんです。

あなたのブレーンの加瀬邦彦さん達も、素晴らしいと確信して

います。 ところで、もう一つお願い!

映画『太陽を盗んだ男』でユニークな味と、日本には珍しい

個性も見せたあなた。また是非、映画にも出て欲しいの。

監督さんは原陽一さんあたりが いいんじゃないの?

そして、脚本はあなたがやりたいと思うオリジナル脚本。

書き下ろし脚本が、モアー・ベターと思うけど。

ともあれ、フランク・シナトラさんみたいに、長ーーい命を

持つエンターティナーになって私たちを楽しませてよね!

これからが本物の男ざかりですもん!                

                  小森 和子 (映画評論家)

*****

あの、モアー・ベターのオバチャマから頂きました。と、

申しましても、僕は一度もお会いしていないのですが、

あの方はなんと申しますか、なんと申したらいいのでしょう

か、ジェームス・ディーンであるとか、アラン・ドロンであると

か、そういう美しい人が お好きなようでありましてね。

僕も美しい中に入っておるのでしょうか…。

 あらゆる方面で、がんばりたいと思いますし、生まれなが

らにして、スターの素質があったというかね。

この顔、姿、形ね。親に感謝、感激でございます。

生まれながらに持っているものっていうのは、ちっとも

偉くないんであってね、それを、活かすも殺すも 本人と

いうか…努力したいと思います!
          

                          *****

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 拝啓 沢田研○様

近頃、歌というものが段々、密室化していっているような

気がしてなりません。機械から体へ。それは一度も

外気に触れることなく、流入し、いわば、歌は注射のような

存在になりつつあると思いませんか?

ちょっとした歌の傾向と、機械の開発が、このような音楽の

楽しみ方に、変化をもたらすのでしょうが、やはり、

寂しいことのように思えます。

 歌は外気の中を、活力に満ちて飛翔し、一人一人の

心の中に、それぞれの革命を起こさせることに、意味が

あるような気がしませんか?

それぞれの小さな革命が、時と所を選ばずに、新たな

活力を生み出している現実を見ることは、歌を送りだす側

としては、こたえられない快感にもつながると思います。

 その歌が密やかに密室にこもり、密やかな楽しみになって

いる様を、沢田研○さん、あなたが黙って見ていては

いけません。いけないのです!歌に翼を生やし、歌に炎を

持たせ、時に歌に花や剣をくわえさせ、街の中を自由に

大胆に、そして最新に、飛び回らせようじゃありませんか?

そのような歌を送り出せるのは、あなたしかなく、

言い換えれば、沢田研○の使命でもあるのです。
 
いつか、なにかの機会に話したことがあると思いますが、

ありそうな形をした嘘よりも、ありそうもない姿をした真実を

描く方が、ズーッと誠実だと信じています。

壮大な嘘の顔をした真実を、壮大なまやかしのふりをして

歌ってみませんか?なにしろ、沢田研二の歌で、それぞれの

小さな革命が起こることを、そして、歌が密室から、再び、

外気に出ることを、誰よりも 期待しているのです。

                        阿久 悠 (作詞家)


*****

 阿久さんはずっと前から『ありそうな形をした嘘よりも、

ありそうもない姿をした本当のこと、これが沢田研○が歌う

題材だろう』と おっしゃっていましたが、自分でよく、

冷静に考えますと、こういう気分というのはよくわかるんだ。

阿久悠さんのおっしゃることも正しいと思うし、だが、

実際問題として、非常にむつかしいことだと思うんだ。

それが沢田研○の使命と言われるけれど、これは

むつかしいことだぞ。そう言ってくれるなら、本当に

そういう詞を書いてもらいたいね。言うのはかんたん。

するのはむつかしい! って これなんだよ。じゃなかったら

阿久悠さんの詞で、僕の歌だったら、一等賞を取って

いるでしょう。それが取れないということは、どっかに

間違いがあることを、僕達は 気付かなければならない

のではないかと。どんだけがんばっても、なぜ、一等賞に

なりえないか?これですよ、阿久悠さん!宜しくお願いしま

す。

                                  
                                     *****

沢田研○様

あなたが、毎年正月におこなった日劇のコンサートも

長谷川和彦監督作品『太陽を盗んだ男』も観に行きました。

二十代にはセクシーさを、三十代には三十代の、そして

おそらく四十代には四十代の男のセクシーさを、あなたに

感じることになるでしょう。

その豹変する色気は、比較する対象があまりないので、

失礼かもしれませんが、日本のアラン・ドロンといった存在

です。演技を越える存在、それ自体が発する妖しい雰囲気

が二人に漂っているからです。

そう言ってしまうと、あなたが歌った『サムライ』を突然のよう

に思い出しました。歌のタイトルは、アラン・ドロンの演じた映

画『サムライ』から取ったものかもしれませんが、アラン・ドロ

ンの日常生活と関係なく、ドロンの演じた孤独な都会人は、

あなたの演じた『太陽を盗んだ男』と なぜか オーバーラッ

プしてきます。都会を独りで暮らすことが、たまらなく寂しいの

か、あるいは現代に生きることがそうなのか私にはわかりま

せん。しかし、あなたの発する美しさは、正しく 都会の中で

成立するものだし、現代人の間で感心するものです。

不思議なことに、あなたの美しさは、年令を経るにしたがっ

て益々妖しくなってきます。

 たまたま、この手紙をあなたに書いている最中、映画の

『復活の日』で一緒に仕事をした深作欣二監督が、私の部屋

に入ってきました。深作さんは、私の見るところでは、現在の

日本映画で、No.1の映画作家といって差し支えないと思い

ます。そこで私と彼は、あなたの話題に徹し、熱中することに

なりました。私と深作さんは、東映京都撮影所で、山田風太

郎さんの原作『魔界転生』を撮ることになっています。

二人の共通する話題といえば映画しかなく、行き着くところ、

この映画のキャスティングに及び、主人公にあたる天草四朗

は、あなたの発する妖しさ、美しさしか、表現できないだろうと

いうことに落着しました。

TVのブラウン管からではなく、映画館の白い幕の上で、

あなたとお会いしたいと思います。

                             角川 春樹

私は 大衆のみなさんに、親しまれる歌を歌う時の幸せを

考えて、ステージに立つのです。

歌手としての第一の心得は、歌詞をはっきりと 聴く人に

伝えることが大切です。

古賀先生がよく私に、詞は父であり、曲は母であり、

歌い手は子供だ、と言われました。歌は心だと思います。

 私は その仕事場で、ウーンと唸る歌手が一人います。

沢田さん、あなたです!あなたを画面で見る限り、

自分に対する仕事の厳しさを持っています。

沢田さんは 今度はどんな姿で、またその次は、と

ステージに掛ける男の姿は、本当に 素晴らしいの

ひとことに尽きます。心の内から歌い上げる、

沢田さんのこれからの歌に、同じ歌手仲間として、

拍手をおくります。芸能人は、年令なんて

忘れちまえ! と そう思っています。

                    村田英雄 (歌手)


*****

 村田さんは、意外と気さくな人です。眉間にシワを

寄せて、歌っていらっしゃるけれど、普段は眉毛が

下がって、面白い人なんですョ。 文面を見ておりますと

それこそ眉間にシワを寄せて への字にって感じが

するんですが、全然こんな感じじゃないんですョ。

本当に村田さんという方は。(笑)

特に〝ウーンと唸る歌手が一人います。沢田さん、

あなたです。〟と言われると  また、村田さん 

そんなことおっしゃって。と そんな感じがするんです(笑)

社交辞令と致しましても、こう言っていただけると

いうのは、本当にありがたいことです。
                          *****


沢田研○様

 テレビジョンという空間を熟知し、あのフレームの中を

縦横無尽に駆け巡るあなたのアブナイともいえる芸… 

いつも楽しませてもらっています。 考えてみれば、

芸能というのはいつだって、アブナサを失って成立して

きたのだし、だからこそ、そのアブナサが見たくて、人は

芸能の現場へ、駆けつけたのだと思います。仕事と私事を

混同して曖昧な、フォークやニューミュージックの連中と

違ってあなたはアブナイ芸の数少ない後継者の一人かも

しれません。フォークやニューミュージックの中にも、仕事と

私事の端境に生きるを、あえて自負した何人かがいるようで

すが、それでも、あなたのような才能を、持ち合わせた者は

皆無です。さて、ファンレターはこれくらいにして幾つかの質

問をさせてください。

、 どんなときに、泣きましたか?

一、 どんなときに、笑いましたか?

一、 どんなときに、怒りましたか?

一、 どんなときに、自由を感じましたか?

不躾で乱暴な質問をお許し下さい。これらの質問のすべて、

あるいはどれか 一つにでも、答えてくだされば幸いです。

これからの 益々の活躍を心より願っています。
                              
                 小室 等 (フォーク・シンガー)


*****
 
〝アブナイともいえる〟っていうのは いいですね。

なにやっても同じだと、僕は思うんです。自分のペースで、

自分に合ったものだけやるのも同じだろうし、それも一つ。

また、アブナイっていう僕らみたいな、賛否両論 承知の上

でってことも、またまた それだけ、ちょっとシンドイなぁーと

いう気持ちもあるわけね。でも、それがうまくいった時、壺

にカッと入ったときの快感。これも自分の 守備範囲だけ

にとまらないでやったときの快感って大きいしね。その辺は、

まぁ、なにやっても同じだという標識で、僕はやっているか

ら。ちっとも偉くないという感じでやっているから、いいと思

うんです。これが、自分は偉いぞーっていうようなのが、時

に見えると駄目なんだろうなと思うね。そんなように思われ

ないように、いつまでもやっていきたいと思ってます。

 それでは、質問にお答えしたいと思います。

◎ どんなときに、泣きましたか?

もともと僕は、子供のころ泣き虫だったんです。

いじめられるとかだけではなく、なにかにつけて泣いてた。

タイガースのころは、なにかにつけて泣きましたね。でも、

タイガースが終わってからは、僕は〝人前では泣かん〟

って決めたことがあってね。泣かんて言ってたけど、

その後『涙』って〝嬉しいときに泣くとその涙は甘い味がす

る〟って歌を作ったけど、そういう精神でやってたから。

それから初めて公に泣いたのは、歌謡大賞の二度目ですね。

『勝手にしやがれ』の時。あの時は、不覚にもって感じだね。

人前では絶対に泣かんって思ってたけど、悲しいとか、

悔しいことではない涙だったから僕もムッと 最後までガマン

しなかったって感じですね。 

やはり母親が亡くなった時は…。東京にいて、朝の四時頃かな

危ないって電話が入って、六時頃に亡くなったって聞いて、

危ないって聞いた時に、いざ行動しなかった自分に腹が立った

し二時間あったわけだ!まぁ、行ってもムダだろうっていうよう

な半分なんか、電話口の姉さんの声で感じ取ったということも

あったけれども、その時になんにもしなくって、そのまま心配は

してたけれど、なんにもしなかった自分に腹が立ったからね。

なんと親不幸な子供かいなぁという感じでね。あの時はやり切

れなかったですね。

◎ どんなときに、笑いましたか?

賞をもらって 嬉しさのあまり泣いたあと、ニタニタニタと

笑うのね。ファッハッハッ やったぞ! ワァッハッハッハ!

って感じでね。しかしながら、そういう笑いって長く続かない

のね。嬉しいときって、〝ちょっと待て!〟って冷静になる

性格で、いやな性格だね。僕は。心の底から、ブァー! と

オープンに喜べないところがあって、ニタニタ ワァッハッハ

と、ひと笑いすると〝待てよ、次のこと 考えないといかん。

来年が大変だ〟ということをつい考えるのがイカンのかなぁ

◎ どんなときに、自由を感じましたか?

割と僕は大勢の前にいたり、見られているなぁと思ったりし

たときの方が、かえって自由になるって感覚がありますね。

ステージに上がった時、モミクチャになったりするわけでも

なく、客席と一体になるわけだ。舞台と客席と。舞台に立つ

と、すごく自由になれるし、自分の世界が作れるっていうか

持てるっていうか、広げられるっていうか、そういう所があ

るし、それに乗った時なんて、自由の極地だね。感覚の

極致!何でも出来る、恐いものなしっていう気持ちになる

のは、ステージの上。それから、かえって、人ごみの中に

いて、割と自分で自由に振舞えたという 気持ちになった

ときかな?だから、一人になっているときなんか、自由な

んか全然無いわけね。自分ではね。「なにしようか! 

なにしようか!」って感じで、何もすることが無いって感じが

あるのですが、まぁ、これは、一種の職業病かもしれません

がね。

◎ どんなときに、怒りましたか?

これも短気でね。いろんなことに怒っていますね。

でも結局、返ってくるのは自分のところでね。そういう具合に、

思わせる自分が、悔しいと思ったり。人と比べたら短気の

ほうでしょうね。なんでもかんでも怒る。

怒るっていうことはいけないことなんだけど、最終的に、

自分に怒ればいいって気持ちを持っているから。でも、

もう手を出してはいけない。あとが無いっていう沢田研○です。


                           *****

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